竹のようで竹ではない。竹の仲間でもない。
皆さんはこの植物の名前をご存じでしょうか?
多くの人はこの植物を見たことがあると思いますが、あまり名前が知られていない植物だと思う。よく、お蕎麦屋さんやお寿司屋さんの間口などに植栽され、「和」の雰囲気を演出しているのを見かける。
目立たずひっそり佇み、お店のディスプレイや庭園などに植えられている木賊はとても姿が美しく感じる。
木賊は花は咲きませんが、夏になると先端にツクシのような胞子嚢(ほうしのう)ができます。※胞子嚢とは胞子をその中に形成する袋状の構造
枝分かれせず、まっすぐ上に成長し、1mほどの高さまで伸びるのです。
5㎜~6㎜程の細い茎が束になることで落ち着いた「和」の雰囲気を演出してくれるこの植物ですが、世間ではあまり人気がなく、園芸店などではほとんど見かけることがありません。しかし、市場では数百円という値段で販売されているのです。
そんな木賊には欠点が一つあります。それは地植えすると、地下茎により、広く繁茂してしまうのです。レンガやコンクリートなどで少し深く掘り、囲って地植えしないと木賊だらけになってしまうのです。「増える」というところだけ見ると、まるで竹や篠竹の仲間とも思えてしまいますよね。
欠点がある木賊ですが、昔は万能な植物として人々の生活には欠かせないものでした。木賊は別名「砥草」と呼ばれており、言葉の意味から分かるよう、砥石やヤスリとして使われていました。木賊の茎の表面は沢山の溝が縦に走ってザラザラとしています。その特性を人々は利用し、ハサミや爪などを磨いていたそうです。又、歯を磨いていたという方もいたようです。
生のままでも、乾燥させても「磨く・研ぐ」ことができる優れた植物、木賊
生活に欠かせない道具として、そして観賞用としても楽しめる植物はまさに陰の立役者ですよね⁉
皆さんに知って頂けたら嬉しいです~!
派手に主張せず、いつも凛とした佇まいでいる姿はホントに美しい
皆さんのお好きな植物はなんですか~⁉
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